漢字

「使う」「遣う」 つかい分け

「つかう」という漢字を書こう(入力しよう)とした時、どっちなんだろう?と考えてしまったこと ありませんか?

基本的には同じような意味なんですが、しっかりと区別して使える←これはすんなり出てきます(笑) ように文章例もあげていきます。

「使う」

● 目的のために人や物を用いる。

          例文 … 人を使う、自転車を使う

● 目的のための手段、方法としてすること。

          例文 … ハシゴを使う、足を使う

● 物、時間などを消費する。

          例文 … お金を使う、時間を使う

● 注意を払って神経を働かせる。

           例文 … 気を使う、神経を使う

● 技術などをあやつる。

           例文 … トリックを使う、英語を使う

その他の例文

使い道、体力を使う、短期アルバイトを使う、居留守を使う、頭を使う、通学でバスを使う

遣う

● あやつる、お金を費やす、人形、動物などを自分の思い通りに動かす、という意味合いですが「使う」との区別はハッキリしません。

          例文 … 猿を遣う見せ物、お金を盛大に遣う

● 気をう(使う)、言葉を遣う(使う)、人形を遣う(使う)、魔法を遣う(使う)などどちらでもOKなものが多いですが、気を遣う(使う) の場合は、配慮するという意味では「使う」、あれこれ心配するという意味では「遣う」を使用するといいでしょう。

上司に気を使ってお茶を入れた。 配慮

友人が熱を出したと聞き、気を遣い連絡をした。あれこれと心配

心遣い言葉遣い仮名遣い気遣い人形遣い上目遣い小遣い息遣い無駄遣い金遣い など「遣う」は○○遣いという形の場合が多いので、

動詞形は「使う」

名詞形は「遣う」が良さそうです。

まとめ

結局、なんだか曖昧な気もしますが、区別がしづらくどちらでも間違いとは言えなく、また時代の流れで使い方も変わっていく可能性もある漢字だと思います。