勉強しない中学生

勉強しない中学生。どうしたらするようになるの?

何を言っても勉強しない。
ゲーム、スマホばかりしてる。
好きなこと最優先で勉強後回し、結局やらない。
成績がどんどん落ちてる。
勉強をやっても成績が伸びないのではなく、やってないから伸びるはずがない…

こんな悩みを持っている親御さんはホントに多いでしょうね。
不登校、いじめ、家庭内暴力、非行、重度のゲーム依存でない限りちょっとした接し方、促し方で勉強するようになる可能性は十分あります。
自身の経験からと反省点も踏まえながら、少しでも悩みのお役に立てればと思います。

親子関係を良くする

まずはいきなりですが、関係ないようで一番大事なこと、ズバリ親子関係を良くすることです。

思春期で反抗期。。。仲良くできるわけないでしょ。

もっともです (-_-;) 関係を良くするというのは、いつもおしゃべりして休みの日にはお出かけして… みたいなところまでいかなくてもいいです。
まぁ、できれば理想ですけど中学生は扱いが難しいです、特に男の子は。。
質問しても答えが返って来ない… 言ったことと逆の事をする…
この時期はそういう生き物だと割り切らないと親の方にストレスが溜まってしまいます。

いがみ合わない、子供がトゲのあることを言っても同じような言葉で返したりしない、吸収してあげることが大事です。
こちらもカーっとなってしまいがちですが、そういう生き物だと流して下さい。

反発には反発しか生みません!

そう接することで、たまに冗談を言い合ったり学校での出来事を自分から話してくれたり… それで充分です。
そこからがスタートだと思って下さい。

親の言動、行動を見直す

同じ部屋にいて子供に勉強をさせて親が見えるところでスマホをいじってる
もちろんスマホで大事なことをしている、仕事の関係… とかもあるでしょうが、せめて近くでは触らないようにしましょう。
新聞、本を読んだり片付けなどをして静かに応援しましょう。

勉強しなさい‼

。。。 ついつい言っちゃいますよね?
言いたくもなります、ハイ。

でもこれでその日はゲームセットとなります (+o+)
全くの逆効果で勉強どころか親子関係も悪くなります。やるつもりがなくても「今やろうと思ってたのにやる気がなくなった」とうまく利用されてしまうのがオチです。
例えばお母さんの場合、洗濯物を取り込んだ時に忙しくてたたむのを他の家事をやってからと思っていたのに、旦那さんから「洗濯物散らかってるよ」とか言われたらブチギレですよね、あんたがやれよ!って 微妙に例えが悪かったかもです (*^^*)

気持ち、感情の問題ですね。
頭ごなしに言う(命令する)のではなく、何時から勉強する?「どんだけ進んだ?勉強の後におやつにしようなどのように、やらされているのではなく自分からしてるんだと思わせるようなスムーズな声掛けが必要です。

勉強環境はどうか

中学生だとやっぱり自分の部屋、もしくは自分だけの空間に仕切られた場所で勉強したほうが効率が上がります。
小学生の頃にリビングで勉強してたとしても量が違うし集中力も必要となってきます。しかし自室が散らかっていたら何もできません。
この場合一緒に片付けましょう。特に机回りはスッキリと。

よく「音楽を聴きながら勉強するとはかどる」という人がいますが、多かれ少なかれ意識がそっちにいってますから、思わずサビを口ずさんでいたりで効率の面では悪いです。
確かに音楽を聴くことによってリラックスでき、机に向かっている時間は長くなると思いますが、覚えられる量、解ける問題数は確実に減ります。
短時間であっても勉強に集中して、そのあとに休憩で音楽を聴く、を繰り返せばメリハリもつきます。

無音ではどうしても眠くなってしまう… 以外は結果、時短に繋がりますので音楽は避けましょう。

スマホは自分で時間管理できるお子さんなら勉強にも使えるので部屋持ち込みOKですが…この記事をご覧になっているということは。。ハイ

「周りの友達が同じような成績の子ばかりで…」 
でしょうね (^^♪ だから気が合うんですよ。環境と言えば友達の影響は絶大!です。

かと言って、我が子のゲームばかりする友達を否定してはいけません。
気が合うから友達なんです
非行をしているわけではなかったら大丈夫です。その中で誰かが成績アップすれば他の子にも影響を与える可能性は高いです。我が子が先にスタートできるようにしたいですね。

失敗しがちなこと

ゲームは悪だ、スマホは依存になる、と取り上げてしまうという話をよく聞きますが、友達とのコミュニケーションや気分転換に大きな役割を果たしています。しかも今の時代にはスマホは欠かせないものになりつつあります、まぁ使い方次第ですが。

やはりルール決めがカギになってきます。
【時間決め】【部屋への持ち込み】【ゲームの課金】など一方的ではない決め方で、そのためにも親子関係を良くしておく必要があります。

また、なかなか家では勉強をしないからと塾に行かせたり家庭教師をつけたりすることも注意が必要です。
塾に通うということだけで満足していませんか?
ありがちなのですが、親も子も通塾することで勉強した気になって完結してしまっているのです。成績が上がっていれば問題ないのですが、どうですか?
塾、家庭教師は子供が望んで始める以外は成果が期待できず、時間、お金の無駄になりかねません。

子供
子供
塾は面倒だけど、親がうるさく言わなくなったからOK
親
塾に任せておけばもう大丈夫

塾、家庭教師を否定しているわけではありません。
本人の家庭学習が習慣になっていて、かつ伸ばしたいという意思があるのならそれから始めれば成績アップは期待大です (^^)/

きっかけ作り

賛否はあると思いますが “エサで釣る” やり方もありだと思います。
「今度のテストで100位以内」「数学が平均点を超えたら」「英語が50点以上」など目標を一緒に立てて達成したら○○を買ってあげるなど というもの。
実現可能な範囲で子供の意見を尊重した方が、親が決めたことよりモチベーションが上がります。

結果、いつもよりいい点数を取れて先生に褒められたり友達から羨ましがられたりしたら次も頑張ろうかなと思うはずです。誰でもいい点数が取れたら嬉しいです (^^)/

ちょっとしたきっかけが欲しいのです。

『勉強を自主的にするようになるまで待てばいい』
という考えもありますが、ちょっと危険な気がします。もし気付くのが中三の夏休み後になってしまったらかなりピンチです。今まで勉強をほとんどしたことがなく机に向かうことに慣れてない子が、そこから1年生からやり直すのはかなり厳しいです。

勉強のやりかた

そもそも家庭学習の習慣がついてない子は、初めから1時間やるのは難しく机に向かっていられません。
毎日、英単語を5個ずつ暗記するとか数学の問題を3問解くとか極力短時間で終わる量にしないと続きません。土日を除いたとしても月に英単語なら100個以上習得できます。今までやってなかったんですからそれでも十分ではないですか。
そうするうちにだんだんと習慣がつき余力ができ、量が増え質も上がるでしょう。

と、簡単に言うけど、たとえ少しずつでさえもできないから困ってる…

そうですよね~ごもっともです。

やる気というのは自分の好きな事、興味のある事に出るものです。
嫌な事(勉強)に対して最初からやる気が出るわけありません。しかし、誰でも成績が良くなりたいと思っているはずです。

「まず、まずは勉強を5分やってみよう!」 とここは少し強引かつ笑顔で押して下さい。
そのためには親子関係が良好でなければなりません。完璧に無視されるだけですから (-_-;)
『作業興奮』 という作用があります。

作業興奮 …… 気が乗らない、興味のないような作業でもやっているうちに脳が刺激され、やる気や集中力が出てくるという作用。
例として、机の上の片付けを少しだけするつもりで始めたら、あれもこれもと結局部屋の掃除を1時間も2時間もしていたりすることが挙げられます。

作業興奮作用の経験をされた方は多いかと思います。
ただ、乗る気がない事には取りかかりが大変です。最初にエネルギーを消費するからです。
しかし自転車(電動車は除く)を例にすると、ペダルのこぎ始めにはぐっと力が要りますが、動き出した後に継続して乗るためにはそれほどのエネルギーを必要としません。
勉強もこれと同じで始めてしまえば継続できるんです。
とにかく、上手く乗せて下さい (^^)/ やる気は最初からはでません‼

定期テストの対策

自発的に定期テスト勉強をしていなかった子が、少しでもいい点数をとれるようにするには、そもそも何をしたらいいか分からない状態だと思うので親のアドバイスが必要です。

テスト範囲が渡されたら、一緒に隅々までチェックしましょう。
まずは提出物は必須です!
提出はテストを受けるための最低条件です。まる付けの有無も確認し丁寧な字で期日も守りましょう。これだけで直接テストの点数に加味されなくても内申点には大きく影響します。

テスト範囲のプリントにはヒントがたくさん書いてあります。
例えば英語の範囲が広くても「特に比較級、最上級は良く理解しておこう」と書いてあれば、他は捨ててでもそれを重点的にするだけでも点数は稼げます。
先生は自分の担当の生徒には良い点を取ってもらいたいので出るところを明記しているのです。効率よく勉強させて下さい。

あと、先生にはそれぞれ問題の出し方の傾向が必ずあります。
数学を例にすると、教科書に載っている問題ではなく、授業で使用している問題集から少し数字を変えただけの問題が多く出されているとか、明らかに分かります。

内申点に大きく関わってくる定期テストは、範囲をダラ~っとするのではなく、対策をすることで時短にも結果にも繋がります。そのためにも最初は親の協力が必要です。

最後に

初めて、少しだけどテスト勉強をやったとしましょう。でも良い結果が出なかったとしても決して「何やってんの」とか「やっぱり勉強不足だ」とか責めないようにして下さい。
一緒に反省点を見つけてどうすればいいか話し合えば、自分のためにしてくれてるんだと子供に安心感を与えて、次こそはと思ってくれるでしょう。

中学生くらいの年代では、将来どうのこうのとか言っても響きません。
大人は経験から、中学での勉強の大切さ、重要さを分かっていますが、まだ未知で経験してない将来は中学生には全く理解できません。

無理のないきっかけを、まずは親が率先して作ってあげて下さい。
そのためにも良好な親子関係を築くことが必須条件になります。

あくまでも経験、個人的な意見での記事ですので、ひとつの手段として同じ悩みを持った方の参考になれば幸いです。
最後までありがとうございました。